本事業では、極低消費電力の脳型推論システムを構成する新アナログ型抵抗変化素子の大規模集積化プロセス開発、エッジ側処理における機械学習器・アクセラレータの電力を大幅低減する技術開発と、ビッグデータ応用開拓のためのニューラルネット演算モデルを開発しています。また、低電力・小型脳型推論ハードウェアの新規価値・利用機会を持続的に開拓するために、「ユーザードリブン型価値創造プラットフォーム」を構築、広く開放し、異視点・異環境において脳型推論ハードウェアが利活用される機会創出インフラ基盤の構築も目指しています。本年度開催する人材育成スクールは、新アナログ型抵抗変化素子の試作環境を生かした実習と4コマの座学からなり、受講生の方々と共同で、来年度以降の本格スクール開講に向けたカリキュラム開発を行います。
また、本スクールは、当該プロジェクトの「組合せ最適化処理に向けた革新的アニーリングマシンの研究開発」事業と相互協力をしながら開発を進めています。当該事業においては、IoT社会において今後益々重要となる組合せ最適化問題を従来の1000倍以上の高エネルギー効率で処理する革新的アニーリングマシンの開発を目指しています。コマ4にて、その一部の解説がなされます。
なお、本スクールは、来年度に向けてカリキュラム開発を進め、第2回では10コマ程度の座学カリキュラムとなる予定です。カリキュラム開発は、日本工学会ECEプログラム委員会 (http://www.jfes.or.jp/_cpd/)のご協力を得て実施します。
協賛:応用物理学会 極限ナノ造形・構造物性研究会
応用物理学会 機能性酸化物研究会
日時:
2月23日(木)10:00-17:30 実習(定員3名)満席
2月24日(金)10:00-16:10 講習(定員20名)満席
場所:
国立研究開発法人産業技術総合研究所つくば中央
2/23 実習:第5事業所41棟 2階 第42会議室(2205室)
集合
2/24 講義:第5事業所41棟 2階 第41会議室(2213室)
〒305-8565 茨城県つくば市東1-1-1 中央第5
Tel: 029-861-2438
参加費用:
実習、講義共に無料
定員制となっておりますので、ご登録頂きました方は、ご都合がつかれなくなった場合は代理の方のご参加にてお願い申し上げます。
<プログラムスケジュール>
2月23日(木) 実習
*実習の申込は、2/23の実習と2/24の講習の両方の受講が必須となります。
講師:
島 久氏/国立研究開発法人産業技術総合研究所、
廣沢友二氏/アルバックテクノ株式会社(協力機関)
10:00-10:15 実習内容のご説明
10:15-11:30 アナログ抵抗変化素子の作製
11:30-13:00 休憩
13:00-16:00 アナログ抵抗変化素子の作製
16:00-16:30 休憩
16:30-17:30 電気特性評価
(実習にご参加された方は、2/24 10:00-10:30に実習のまとめを予定しております。)
2月24日(金) 講義
10:30-10:40
講義開講・ご挨拶
奥村 直人氏/NEDO IoT推進部
スケジュール等ご説明
秋永 広幸/産業技術総合研究所
10:40-12:00
講義1 「超伝導量子情報処理」
蔡 兆申氏/理化学研究所
12:00-13:00
休憩
13:00-14:00
講義2 「ニューラルネットワーク集積回路概論 」
浅井 哲也氏/北海道大学
14:00-15:00
講義3 「ReRAM基本技術とそのAI応用 ~脳型チップRANDへの期待~」
三河 巧氏/パナソニックセミコンダクターソリューションズ(株)
15:00-16:00
講義4 「ニューロモルフィック応用を目指した材料・デバイス開発」
島 久氏/産業技術総合研究所
16:00-16:10
講義のまとめ
秋永 広幸/産業技術総合研究所